子宮頸がんと子宮体がん

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子宮頸がん

子宮頸がん

子宮は西洋梨を逆さにしたような形をしており、上部のふくらんだ部分を体部、下の部分を頸部と呼んでいます。体部にできるがんを「体がん」、頸部にできるがんを「頸がん」といいます。

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんです。子宮頸部は、性行為や出産などで刺激を受けやすい場所です。HPV感染により正常の細胞はダメージを受け、その結果、一部の人では頸部の細胞が異常な変化を起こして異形成という病変になります。多くは正常に戻りますが、そのなかの一部はがんへと進むことがわかっています(下図)。若い女性でも、子宮頸部の細胞がダメージを受ければ子宮頸がんにかかる可能性があります。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんでは、不正出血、接触出血が主体ですが、初期の場合は無症状のことがむしろ普通と考えられます。これら無症状患者の多くは子宮がん検診で発見されています。

子宮頸がんになりやすい因子

細胞にダメージをあたえ、子宮頸がんと関連の深い因子は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスです。HPVは性交によって感染し、セックスパートナーの多い女性や、性行動の盛んな男性をパートナーにもつ女性は感染の危険度が高いとされています。その他にも子宮頸がんになりやすいとされる因子があり、それらとともに発癌リスクの高いHPVに感染している場合は、頸がんの発症率が高くなると言われています。

  • 初交年齢が若い
  • セックスパートナーが多い
  • 多産
  • 喫煙者
  • ビタミンA、Cの含有量が少ない食事
  • 経口避妊薬(ピル)の長期服用者
  • 免疫系の低下 など

子宮体がん

子宮体がん

子宮は西洋梨を逆さにしたような形をしており、上部のふくらんだ部分を体部、下の部分を頸部と呼んでいます。体部にできるがんを「体がん」、頸部にできるがんを「頸がん」と言います。体がんの好発年齢は50〜60歳で、子宮頸がんに比べ高年齢の傾向にあります。

子宮体がんの発生には、女性ホルモン、特にエストロゲンが深く関わっていると言われています。きちんと排卵している人は、エストロゲンとプロゲステロンがバランスよく分泌されていて、このホルモンの働きで子宮内膜が剥離(月経)と再生を繰り返します。しかし排卵のない人や閉経後の人は、プロゲステロンの分泌がないので、このバランスが崩れてエストロゲンだけが過剰に働き、その結果、子宮内膜は増殖を続けます。この状態が、がんの発生と密接な関係にあると考えられているのです。

子宮体がんの症状

もっとも多くみられる症状は不正出血です。月経以外の出血、とくに閉経後の出血は注意が必要です。おりものに混じるくらいの少量の出血でも軽視しないで受診したほうがいいでしょう。なお、ホルモンのバランスが崩れても月経とは別の出血が起こる場合がありますが、残念ながら、がんなどによる出血と区別することはできません。

子宮体がんになりやすい因子

子宮体がんになりやすい原因として以下のことが挙げられます

  • 閉経前後
  • 月経不順・排卵障害がある、若しくは、月経不順・排卵障害があった)
  • 妊娠・分娩の経験が少ない
  • 肥満(高血圧、糖尿病)
  • 更年期障害でホルモン補充療法をしている、若しくはしていた
  • 乳がんの手術後にホルモン剤を服用している、若しくは、服用していた など
子宮体がん発見される割合

日本国内での検査成績では、1/1000人の子宮体がんが発見されている状況です。
毎年、子宮体がんが発見され方の数に差はありますが、発見率は年々増えていると言えます。

子宮体がんは増えている?

子宮がんのなかで子宮体がんが占める割合は、以前は、5〜10%と言われておりましたが、近年になって増加傾向にあります。増加傾向になっている背景として肉食中心の高脂肪・高蛋白の欧米型になってきている食生活であると考えられています。発がんに関係していると言われている女性ホルモンのエストロゲンが脂肪に溶けて存在し、脂肪細胞がエストロゲンの貯蔵・分泌をするためと考えられています。

また、最近の少子化により、女性の体がエストロゲンの影響下にある時間(妊娠していない期間)が長いことも関係しているとみられています。
子宮体がんの予後(治癒の見込み)は、他部位のがんと比較し良好とされており早期にはっけんされることで100%に近い治癒が期待できます。また、子宮体がんになったとしても、妊娠も可能となる治療法の選択ができる場合もあります。

以上のことから、不正出血やおりものなど、「いつもと違う」と少しでも思われたら、気軽に当院にご受診ください。
ご自身のお身体に興味を持っていただき、日頃から健康チェックをされることをおススメいたします。

医院概要

医院名
古屋産婦人科クリニック
院長
古屋 潮
・日本産婦人科学会専門医
・母体保護法指定医
所在地
千葉県流山市おおたかの森南1-4-11 ウェルスおおたかの森 3F
最寄駅
つくばエクスプレス・東武アーバンパークライン 「流山おおたかの森駅」より徒歩2分
流山おおたかの森駅改札を出て、流山おおたかの森S・C側へ続く階段・エスカレーターを下り、そのまま広場をまっすぐ進むと、右手に流山おおたかの森駅前交番があります。
交番道路向かいにある「ウェルスおおたかの森」というビルの3階が当院です。
(看板が出ておりますので、すぐに見つけていただけると思います。)
当院には専用駐車場がございませんが、当院裏コインパーキング(ナビパーク流山おおたかの森第8駐車場)をご利用の方には 同パーキングで利用できる駐車コインをお配りしておりますので、会計時にお申し出ください。
診療科目等
産婦人科・マンモグラフィ検診(乳がん検診)
電話番号
04-7156-5123
診療時間(予約制)
9:15 - 12:30
15:00 - 18:00

休診日:日曜・祝日・▲ 第三土曜日(※)

ご予約は再診の方のみとなります。
初診受付は8:45~12:00、14:30~17:30

第三土曜日は休診となります。その他の土曜日は午前9時15分~12時半までの診療となります。